概要

工学部/工学研究科が目指す教育

 従来型の戦略では対応できない多くの困難な課題が山積する現代社会において、それらの課題に対して果敢に挑戦して新しい価値を創出し、人々が幸福・充実感や精神的な豊かさを実感できる社会を実現する人材を育成することが、東北大学の重要な使命です。

 工学部/工学研究科は、自然科学的視点のみならず人文科学的視点や社会科学的視点も持ち合わせた創造性豊かな人材を育成することを教育の目的としています。国際社会の一員として人類の持続的発展に貢献できる「優れた技術者・研究者」、そして「世界を牽引するトップエリート層」を育成するために、「新しい価値の創造」に必要な能力(①基礎学力、②専門学力、③課題解決/論理展開力、④語学(英語)力、⑤価値創造力)を修得できる教育を目指します。

 このような人材育成を強化するために、工学部/工学研究科は、平成26年度より文部科学省の支援を受け「研究型大学における次世代工学教育システムの構築」事業を開始しました。本事業では、工学系教育機能充実のために「工学教育院」を創設し、工学系関連研究科と連携して研究型大学における工学教育の「体系的カリキュラム」を編み、国立大学では初めての到達度評価に基づく学部から大学院までの6年一貫教育を推進します。

概要

個々の教員の努力の域を超えた改革と
学部内で共通性の高い教育の企画を担う

 工学教育院は、学生の「学ぶ」場を提供し充実させることを目的としています。従来行ってきた基礎教育から専門教育への高等教育体制を維持し、さらにこれらの知識を活かす能力を育むため、基礎教育分野に関する検討および工学分野における教学マネジメントの強化を進めます。「新しい価値の創造」に必要な能力である、①基礎学力、②専門学力、③課題解決/論理展開力、④語学(英語)力に加えて、⑤価値創造力を伸ばしていけるように、学部内で共通性の高い教育の企画・運営を担い、また、学生が自ら学ぶ意欲の向上を図るための施策を検討実施していきます。

 学部内で共通性の高い教育としては、語学教育、リーディング大学院との講義連携によるトップリーダー教育、「工学教育院特別講義」など、幅広い教育の場を提供していきます。また、「学修レベル認定制度」を開始し、様々な指標で学生の能力をプラスに評価することで、学生自身が自らの能力を高める意欲を持つことを目指します。

基礎教育部門

  • 工学基礎科目(数学・物理学・化学・英語)の教育カリキュラムの構築
  • 到達度評価法の開発・実施
  • 専門科目の導入のための専門基礎の教育内容の開発

学部・大学院連携教育部門

  • 工学教育院特別講義の企画・開講

学生支援部門

学部全体と系ごとに経験豊かで人間性のある相談員を配置

  • 学生相談(学生の抱える問題への対応の検討)
  • 学生相談の在り方及び連絡調整(全学学生支援体制と連携)
  • ストレスと鬱,発達障害等の丁寧なケア
  • 系間の密な情報交換
  • 学生対応に悩む教員の相談

工学教育企画研究部門

  • 工学部/工学研究科の教育全般の企画