特別講義・課外研修

工学教育院が開講する特別講義

マネジメント、思考トレーニング、哲学や倫理など、専門分野に関わらず学生に身につけて欲しい力を育むために工学部全5学科・工学研究科全18専攻に対して開講します。

工学と生命の倫理

現代の工学は「生命」と直接的・間接的に触れ合う領域に至っている。医療・食料などの分野に工学が関わるとき,ヒトや他の生物の生死に直接影響を与える場面に直面する。物資やエネルギーの大量消費に起因する環境問題が,私たち生物の生存を脅かす可能性は小さくない。これを利用・開発・発展させる世代には,高い倫理的規範が求められる。工学、医療、福祉など様々な分野から講師を招き,講演・討論を行う。

デザインとエンジニアリング

様々なデザインの事例を通じて、その歴史、構成、そして工学との関係を概観し、創造的未来を作り出すエンジニアに必要な素養を身につける。「かっこよく生きたい」という人間の根源的要求にこたえられる戦略的思考、さらにデザインの総合力や直感的訴求力を活用した異分野統合の方法論についても学ぶ機会とし、各専門の活用可能性を開拓する。

技術社会システム概論

工学部で学ぶ理系的な知恵に加えて、ビジネスモデル、知的財産に関する知識や、グループをまとめ具体的な物作りへ繋げていくマネジメント力が、社会に出てから強く求められる。自分の専門分野を社会にどのように役立てるかという視点を軸に、社会的ニーズを背景に工学を実践的なビジネスに結びつけるための基礎を学ぶ。

トップリーダー特別講義

持続可能社会の実現と少子高齢化の下での真に豊かな成熟社会の創造を目指す人材となるために、現在世界で活躍するトップリーダー達から学ぶ。国際的な著名人を講師として迎え、世界が直面する課題や情勢を俯瞰し理解する機会を持ち、強い問題意識、広い視野、長期展望を涵養する。

グローバルスキル論

国際的な視野を持って社会で活躍するために、技術者には専門スキル(英語を含む)が求められることを理解し、自ら論理的に考え、新しい事にも立ち向かう姿勢や、英語で論理的に意見を交わせるスキルを身につける。ゴールの設定、それを実現するための代替案の選択、リソース・タイムフレームの管理等を自ら行い、決められた時間内にゴールを達成する(PBL)方式を通じて、論理的思考、討論、プレゼンテーション、プロジェクト・マネジメント、英語運用を実践しながら学びます。

担当:名誉教授 加藤修三 先生
略歴:NTTの研究所に勤務→日本および米国にて起業→本学の電気通信研究所にて教授

事業や会社を立ち上げて多くの人を雇用してきた経験から、どのようなスキルを持っている人材を会社が欲しがるのかを聞くことができます。講義では、座学と演習により、論理的思考やプロジェクトマネジメント等の必要とされるスキルを身に付けていきます。また、産業界からも講師を招いて生の声を聴いて討論する機会を設けています。

就職に向けても大変役に立つ内容となっているので、是非、早い段階での履修を薦めます。   

英語で学ぶ理工学

科学と工学の分野における重要な概念を探求しながら、言語能力を高める。そのために、内容言語統合学習(CLIL)を取り入れた授業を行う。授業は日本語によるサポートを受けながら英語で行われる。

科学と工学の基本概念を理解し、批判的思考と分析力を養うとともに、科学的な語彙やアカデミックな表現に重点を置いた英語4技能の運用能力を向上させ、理工学分野で興味のあるトピックについてアカデミック・ライティングやプレゼンテーションを行う。また、理工系の教授を招く回も設ける。